リミットが決まっている人には不向き?

急いでいる人や竣工時期の決まっている人(例えば、賃貸契約の更新期日や子供の進学など)にとって

〝建築家に頼む家づくり〟は向いていないのではないかと感じています。


いろいろな建築家さんの仕事を見た(経験した)わけではないので一概には言えないと思うのですが、たくさんのブログで同じように着工や工期が延びたという話を見かけます。


私たちより後にハウスメーカーで家づくりを検討し始めた妹の住まいは、既に建って1年半になります。

一昨日会った友人は、今プラン検討中で来月着工〜来年1月竣工の予定らしい。


 このブログで振り返ってみると、

「あら、意外と進んでるんじゃん」などと思っていたのですが全然でした… 

ハウスメーカーの素早さには脱帽。


私たちも純粋に〝家〟だったら、ハウスメーカーで建てていたかもしれません。

もちろん建築家に頼めば、こだわりの詰まった他に無い建物が建つと思います。

ただ、そこに至るまでには自分たちも相当勉強しないといけないと思うのです。


例えば、家の性能について。

冷暖房や換気の効率を良くして、すべての居室が同じくらいの快適な温度に保たれるには、

『高気密・高断熱』の住まいづくりが必要です。

また、高温多湿の日本では湿気対策、通気対策、遮熱対策も重要。

結露といえば冬のもの、と思いがちですが、壁内や基礎が結露する夏型結露が一番怖い。


それに加えて今、国の政策でネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)が推進されていて、2020年までにZEHが新築住宅の標準となるように動いています。


…ということは今新しい建物を建てる場合、

やはりある程度の性能を持つことを考えておかないと、

近い将来すぐに資産価値としては低くなるのではないでしょうか?

(特に売るつもりは無いけど)

そして何より、どんなに格好良くても、

住みにくかったら本当に好きな家には成り得ない気がするのです。


でも依頼している建築家さんは、そういう性能面はあまり重要視していないみたい… 


いろいろ否定的なことばかり書いているので、今依頼している方が不満なのかと誤解されそうですが、そういうことではないです。

デザインとしては本当に素晴らしく、

思いもかけない斬新なアイデアで、

どんな空間が出来上がるのか、とてもワクワクしています。


その形は保ちつつ、やはり住居としての住み心地も兼ね備えた建物にしたい!

本当に満足する建物づくりのために、

施工方法や構造など、

自分でも出来る限りいろいろな情報を得なければ!と思っています。


こういうことからも、

建築家に依頼するためには

時間的余裕が無いと厳しいのではないかと思います。

(レスポンスの遅さも許容する、心の余裕も…)      


▲こんな感じのモルタル仕上げのキッチンを検討中!

project1717

仕事場兼自宅を建てるべく、 建築家に依頼して2014年に始まった家づくり。 2度の契約解除を経て、 建てたい建物を 実際に施工してくれる工務店を探すことにしました。 2021年現在、建築中。 建築家に依頼する際のあるある話や、 進め方で気をつけるべきこと、インテリアなど 住まいのいろいろを書いていこうと思っています。

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