終わりと始まり
S設計事務所との契約関係が、終わりました。
離婚するときってこんな感じかも?というような数カ月を過ごしました。
2015年の2月に会って以来…
結局基本プランから先に進むことはありませんでした。
初回プレゼンで模型を見たときのワクワク感は、あまりに長い空白時間を経たせいで、消えてしまいました。
S設計事務所の代表であるTさんは、
とても多忙で、建築の枠に留まらない幅広い活動をされています。
毎月いろんなジャンルの雑誌や媒体に取り上げられていて、見ない月が無いほど。
そういう事務所に頼む以上、
ある程度の時間がかかることや、
本人ではなくスタッフとのやりとりになることなどは覚悟の上でした。
しかし私たちの設計に携わる担当スタッフは、まだ若く、Tさんに最終判断を仰がなくては結論を導き出せないようでした。
多忙なTさんを、社内で捕まえることもままならず、なかなか相談もできなかったのではないかな?
一番閉口したのは、連絡が無いことでした。
次いつ出す、と自分の仕事の締め日を、
自分で設定しておきながら出来ない。
さらに連絡もしない。
スタッフがそんな状態だということをTさんと、共同代表のYさんの両名に伝えても、改善案すら出てきませんでした。
スタッフに仕事を振り分けるのは良いですが、せめて会社としてマネージメントして欲しかった。
住宅は永く住むもの。
安心、信頼、が無ければお願いできません。
契約解除という、想定外の事態に直面し、
改めて契約書を隅から隅まで読みました…
が、こちらが有責で解除する場合の但し書きは書かれているものの、向こうの契約不履行に関する条項は無し。
既に設計料の1/4にあたる契約金を支払っていることもあり、弁護士さんに相談することにしました。
そこからは、極めて事務的に。
書面に残すために連絡はすべてメールで。
弁護士さんには調停に持ち込んでも良いくらいの案件と言われましたが、
私たちも早く次に進みたかったので、相応の金額は支払った上で、残りを返金してもらう形で決着しました。
結果として、無駄な2年半を費やしてしまいましたが、勉強と思って次に生かしたいと思います。
そんな中、新たな出会いがありました。
とても誠実で、信頼できる人。
これからまた楽しみなプロジェクトが始動します!
0コメント